美しさが極まった良質なアクションパズルゲームです。
どうもこんにちは! 時間がないのでまた短そうなインディーゲーに手を出した咲村です。今回は「GRIS」を紹介したいと思います。こちらはSteam版・Switch版・PS4版がありますが、咲村はSteam版でのプレイです。発売当初から各所で絶賛されていたので、期待して情報は極力見ないようにしていました(笑)。というわけで、相変わらずどういうゲームかわからない状態でプレイしております。人生行き当たりばったり!
とにかく美しいグラフィックが素晴らしい
まずはいつもどおりタイトル画面から見ていきましょう。
ゲームが始まると、オープニングムービーが流れます。
落下した主人公――この子の名前がGRIS(グリス)というみたいなんですが、彼女が辿り着いたのは色のないモノクロの世界でした。


最初にできなかったのでやっぱり気づかなかったのですが、この時点ではジャンプもできるようになっています。むしろ座るボタンがなくなり、歌いたいけど歌えないボタンに変わっていました。全然説明がないので、最初はちょっとわかりにくいかもしれませんね。進む方向だけは、初期状態で右を向いていたのでわかりやすかったです。
この光を集めていくゲームなのかな?

光を取ったあと、さらに右に進んでもうひとつ光を取ったのですが、途中で進めない場面が出てきました。
ここ、よーく見ると間に薄い丸が3つ見えるんですよね……すごくわかりづらいですが。それを見てやっと、もうひとつ光が必要だということがわかります。確かに、道中で気になるものはあったんですよ。

あそこにどうやって行くのか?を考えてルートを探すゲームなんですね。あれだ、見えてる宝箱にどうやって辿り着くかを考える感じに近いです。
光を繋ぐ線が星座っぽいのですが、この上を歩くといい音がするのが好きでした。細かいところが凝ってるなぁと思います。そしてこの先で、またイベントシーンがありました。
ここの演出が本当に水彩で塗りかえたような感じで、とてもきれいでした。淡い色使いなのは、これをやりたかったからなんだろうな~。
このあとは赤も追加された世界をまた右に進んでいき、遺跡?のような場所に来ると空に星座が浮かびます。
なので、流れを簡単に書くと、ルート(基本的に1本道)を見つけて進んで、謎を解きながら必要な数の光を集める→遺跡に戻って星座を浮かべる、といった感じです。すごくシンプル。最初なにをするゲームなのかわからずに始めましたが、これくらいシンプルだと説明がなくてもとりあえず理解できました。全体的にデザインが素晴らしいですね。
シンプルで手間のいらないパズルがすごい
一応パズルゲー好きを自負している咲村は、これまでいろんなパズルゲーをやってきましたが、今までプレイした中でダントツにプレイしやすいパズルだったので、普段このジャンルをやらない人にもおすすめできるな、と思いました。その理由を書いていきますね。
まず第一に、GRISにできることが少ないということ。これ、一見するとマイナス要素に思えますが、実は逆なんです。できることが少ないからこそ、「詰まった場面でどうすればいいのか」を考えやすくなります。
序盤のGRISは、走ることとジャンプすることしかできません。つまり、絶対にジャンプだけで行ける場所に光があるということです。それって、無駄にいろんな行動を試す必要がないということなんですよね。ジャンプで乗れそうな場所を探す、というシンプルな目的をプレイヤーに与えることができているのは、何気にすごいことなんじゃないかと思いました。
ゲームが進むと、GRISは少しずつ能力を取得していきますが、その数も全部で4つだけ。しかも1つはかなり終盤に覚えるので、道中で使うのは4つのうち3つです。


じゃあGRISはどんな能力を使えるようになるかというと、ひとつは石のように重くなる能力です。

特定のボタンを押しているあいだ、こんな感じで四角く重くなるので、強風を耐えたり、ジャンプからの石化で脆い床を壊せたりします。あとこの状態でもゆっくり歩けるのですが、そのモーションがなんかかわいいです(笑)。
そしてもうひとつは、2段ジャンプ。
この赤い蝶は、後半のルートでめちゃくちゃお世話になります。詰まったら、どこかに赤い蝶が隠れていないか探せ!って感じです(笑)。たまにカメラがかなり引くことがあって、GRISも背景も小さくなってしまうので、蝶を探すのが大変なこともあるんですよ。小さい画面だと特に見づらいかもしれません。Switchでのプレイではちゃんと見えるのかな?とちょっと心配になりました。
最後の能力はプレイしてのお楽しみにしておくことにして、終盤まではこの「ジャンプ」「石化」「2段ジャンプ」あとは「泳ぐ」能力だけですべての謎を突破していくことになります。そのため、人によっては簡単と思うかもしれません。が、咲村的には非常にちょうどよい感じでした。パズルゲームって、難しい=面白いじゃないと思うんですよ。解き味が面白いかどうかで言うと、GRISは間違いなく面白かったです。

この手のパズルゲー初心者にもおすすめできる1本!
他に書いておきたいことと言えば、バトル要素やゲームオーバーがないことですね。そのためじっくりとパズルに向きあうことができます。敵がまったくいないわけではないですし、この手のゲームおなじみの敵に追いかけられる要素(笑)はあるのですが、逃げている最中に難しいアクションを求められることは一切なく、それでいてちゃんと緊張感はあっていい感じに仕上がっています。このセンスは本当にすごいです。
ただ、それ以外の部分で思った以上にアクション要素が強いというか、ジャンプアクションを求められるシーンがかなりありました。なので、ジャンプが苦手な人はちょっとキツいかもしれません。全体的に操作性は悪くないのですが、水中からのジャンプ→赤い蝶で超ジャンプとか、なかなかテクニックが必要なシーンもあり、咲村によくある「あまりにもできないからやりかたが間違っているのかと思って攻略法を確認したら合っていた(自分が下手すぎるだけだった)」パターンもやっぱりあって(笑)。アクション下手な人は根気よく頑張りましょう!(ノ∀`*)
あと一応気になった部分も書いておくと、通れる部分と通れない部分、上に乗れる部分と乗れない部分、壊せるものと壊せないものの違いがわかりづらいところかな。わざとそうしている感じがなくもないのですが、どれも試してみないとわからないのはちょっとストレスかなぁと。試すのが面白いんだよ!という人なら全然気にならないと思います。
そうそう、やりこみ要素がかなり充実しているみたいなので、探索好きな人にもおすすめですよ!
では最後に、個人的にお気に入りのシーンを貼って終わりたいと思います。ゲーム内のどこを切り取ってもアートになるところも旅ビトみたいですね。

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