#109 千里の棋譜~現代将棋ミステリー~「めちゃアツい!」編【ゲームで勉強したいんです。】

再開もアドベンチャーゲームから!

 どうもこんにちは! 地球人のお仕事が忙しくて宇宙人のお仕事をちょっとお休みしていた咲村です。また毎週頑張っていきますのでよろしくお願いいたします! さて今回は「千里の棋譜~現代将棋ミステリー~」を紹介したいと思います。これ、将棋好きな友人に紹介したら先に購入してプレイしてくれて、大変面白かったと言っていたので、紹介したからには自分もやらねばと思い、将棋を知らない者目線でプレイしてみました(笑)。現在はSwitch版、PS4版、Steam版、DMM版があるようです。

ストーリーのオチなどのネタバレはありませんが、スクリーンショット自体にネタバレ要素が含まれる場合もありますのでご注意ください。

題材が珍しいだけでシステム自体は非常にオーソドックスです

 まずはいつもどおりタイトル画面から――といきたいところですが、久々にいきなりOPが流れるパターンでした。まるでドラマのようですね! というわけで、少し映像を見ていきましょう。

OP

序盤にもタイトルが出ます

OP

怪しい人影?

OP

登場人物の顔見せ

OP

頑固そうなおじいさんですね

OP

キャラデザ嫌いじゃないぜ

OP

監修の先生方も紹介

タイトル画面

こちらがタイトル画面です

メニュー画面

メニューはこんな感じ

 「将棋の森」が気になりますが(笑)、とりあえずはやはり「設定」ですね。メッセージスピードを最速にしないと!
設定
設定
設定
 ルビの量を選べたり、うっかりデータを消去してしまったときに備えた「強制解除」という機能があるのが素晴らしいですね。設定を見るだけで、どれくらい地球人のことを考えてくれているのかわかるというものです(笑)。俄然期待が高まりました。

 さっそくゲームを開始すると――

冒頭

どの人が実在の人物なのか気づかなそうな宇宙人です……

 将棋や将棋界に詳しくなくても楽しめますが、知っているとより楽しいって感じですね。
冒頭

文字は全面に出たり下ウィンドウに出たりする模様

 冒頭ではいきなり対局のシーンから始まりましたが、そんなことはおかまいなしにマイペースにシステム周りを確認する咲村でありました。
メニュー

一通り揃ってますね

メニュー

「DATA」メニューはこんな感じ

 先に中を覗いてみましたが、まだ何も始まっていないのでまっさらでした(笑)。なので少し進めると……
冒頭

右上にお知らせが出ました!

 これもアドベンチャーゲームにはよくあるTIPS機能ですね。将棋がまったくわからない宇宙人にとっては、内容を理解するための生命線かもしれません。ちなみに、本当に大事な用語の説明はストーリーの中でちゃんとしてくれますし、見るかどうかを確認される場面もありました(笑)。とても気をつかって作られたゲームだなと感じます。
用語集

さっそく覗いてみると

用語集

こんな感じです

 欲を言えば、増えた用語のページに自動で飛んでくれたらありがたかったんですけど、まあそんなに頻繁には見なかったので許容範囲かな。頻繁に見る人にとっては、見たい項目を捜すのがちょっと手間かもしれませんね。

 さて、話をストーリーに戻しまして、将棋の対局をしていた2人なのですが、そのうちの1人がこんなことを言い出します。

冒頭
冒頭
 簡単に言うと、
さきむら
おめーセンリガンを使ってズルしやがったな!
 という感じでしょうか。よくわかりませんがこのシーンはこれで終わりで、いよいよ本編が始まります。
冒頭

ほうほう

冒頭

今いる場所ですね

冒頭

これが基本の画面になります

 なんというか、やっぱり全体的に丁寧で親切なつくりなんですよね。あとで紹介しますが、とにかくストーリーをちゃんと理解してもらおうという気持ちの強さが随所に出ていました(笑)。将棋という、人によってはあまりなじみのないものを題材にしているからこそ、ここはすごく気をつかったんだろうなと察しましたよ。なので、普段あまりアドベンチャーゲームをやらない人にもいいですね。

物語は、ミステリー面より人間ドラマが面白い!

 肝心のストーリーですが、↑の画像にもあったように、主人公の歩未が将棋連盟の会長に取材に行くところから始まります。その橋渡し役をしてくれたのが、こちらの長野くん。なんかいつも眠そうです(笑)。

冒頭

長野と書いて「ちょうの」と読むのは珍しいですよね

 この会長宅でちょっとした事件に巻きこまれたことから、将棋の歴史に関わる謎を追っていくことになります。
冒頭

たまに選択肢も出ますし、選択しだいでゲームオーバーもあります

 こう説明するとなんだか小難しそうな話に思われるかもしれませんが、まったくそんなことなく、二転三転するストーリーは読み応えがあって面白く、またとても興味深いものでした。「ミステリー」という単語に惹かれて遊んだマニアでなければ、問題なく楽しめるんじゃないかと思います(笑)。

 逆に言えば、ミステリーを期待して買うとガッカリする面は否定できません。なぜかというと、話を二転三転させてプレイヤーを驚かせること自体が目的になっているような演出が多々あって、ミステリー的に見るとずいぶんアンフェアに感じたからです。ミステリーの内容自体も、将棋というリアルな題材ではありますが、結構非現実的な話と展開なので、好みが分かれるところだと思います。

 ただ、前述のとおり話を理解させようという心配りは素晴らしく、話が一区切りつくたびに復習用の項目が出てきます(笑)。

確認

内容を振り返ることができる

確認

誰がどう動いたかわかりやすい

 私が今までプレイしてきたゲームの中で、最も丁寧なフォローなのですが……この丁寧さがミステリー面にまったく生きていないのが本当に惜しくて。ここで情報を整理したらちゃんと推理できる!とかそういったことは特にありませんので(笑)、連続でプレイするならあんまり見る必要はありませんね。話の流れを確認しながら遊びたい人には最適だと思います。
将棋シーン

将棋アドベンチャーなので、こういう場面も結構あるよ

 あと作中では将棋の問題を解かされるシーンもありますが、わからない場合は他のキャラが解いてくれますし、間違えても一切ペナルティはない(選択肢の選び直しになるだけ)のでご安心を。このあたりは、やっぱり将棋を知っている人のほうが楽しめると思いますが、全然わからなくてもプレイ自体に支障はなかったです。

 で、ですね。

 ここからいちばん肝心な話をしますが、実はこのゲーム、タイトルにも入っている「将棋ミステリー」と平行して、もう1つ進む物語があるのです。

さきむら
長野くんがプロ入りを目指して戦う三段リーグ戦だよ!
 正直に言います。このゲームはこっちが本編です。三段リーグの成り行きが気になりすぎて、ミステリー要素が邪魔に思えてしまうほどなんです(笑)。まさに将棋漫画を見ているような気分で、それぞれの登場人物がプロに向かって必死に戦う姿を見ることができます。

 特にメインキャラの1人である長野くんは、ヒカ碁でいうところの伊角さんのような状態で、次勝ち残らなければプロを諦めなければならないというギリギリのところで戦っているのです。だからこそめちゃくちゃアツい! 謎解きなんてしてる場合じゃねぇ!!となってしまうわけですが(笑)。

 あと対局シーンも、臨場感があって大変いいですよ。

さきむら
こんな手があったなんて!
 将棋まったくわからなくても将棋漫画が楽しいのと一緒で、勢いで楽しめるので本当にオススメです。このゲームは元々アプリ版にあった1部と、コンシューマ用に書き下ろされた2部で構成されているのですが、特に2部のラストは本当にお見事なのでぜひ多くの人に見てほしいと思います! 棋士とは何か、棋士の覚悟とは何か……終盤の長野くんは眠気も覚めるくらいかっこいいです(笑)。

将棋に興味がなくてもアドベンチャー好きならオススメしたい

 ちなみにこのゲームは、将棋を学ぶコーナーも本編とは別に付属しています。最初に見かけた「将棋の森」というやつですね。

メニュー

詰将棋も入ってます

メニュー

これだけの項目が!

将棋教室

ちゃんと盤を使って教えてくれます

 なので将棋の入門としてもありかもしれませんね。全体的にフォロー面が本当に優秀なゲームだと思います。

 むしろ無理にゲームらしくしようとして失敗した感がある部分もあって(笑)、それこそミステリー要素もそうなのでしょうけど、たとえば途中で進めるキャラを選ぶシーンがあるのですが、結局選べるキャラが決まっていたりするわけですよ。あとは、これも途中から場所移動の選択が出てくるのですが、ノーヒントで全部まわらせるというのはやっぱり今の時代には合わないのではないかなと思いますね(昔はそれがあたりまえだったんですが)。

 このあたり、うまいゲームはちゃんと行く場所のヒントを出したうえで、寄り道したい人はご自由にどうぞってやったり、やりこみ要素として何かを探させたりするんですね。せっかくみっちーといういいキャラ(実在の人ですが(笑))がいたので、全部の場所でみっちーに会えたら何かが起こるとか、そういうおまけ要素があったなら場所移動も楽しくできたかもしれませんね。

 と気になる部分もいろいろと書いてきましたが、シナリオがよければそんなのは些末な問題ですので(笑)、ラストの盛り上がりを見届けるためにぜひプレイしてみてほしいです! 二転三転するストーリーも素直に受け入れられたら十分楽しめると思いますし、アツい人間ドラマがお好きならぜひ手に取ってみてください。きっとあなたは泣きますよ!

スクショ

ちゃんとかわいい女の子も出てきますよ(ダンディなおじさまもね!)

 さて、来週はまた別のゲームを紹介したいと思います。お楽しみに!

さきむら
それではまた来週に~

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