#46 最悪なる災厄人間に捧ぐ「くりかえすいのち」編【ゲームで勉強したいんです。】

絶望的なループの物語。

 どうもこんにちは! 見事にタイミングの悪い咲村です。今回も「最悪なる災厄人間に捧ぐ」(以下さささぐ)を紹介したいと思います。なにがタイミング悪かったのかというと、前回の記事を書き上げてから、公開になるまでのあいだにswitch版が発売されました(笑)。紹介のタイミングとしてはある意味よかったのか……?

ストーリーのオチなどのネタバレはありませんが、スクリーンショット自体にネタバレ要素が含まれる場合がありますのでご注意ください。

日常に戻った、かに思われたけれど……

 前回は物語の序盤、クロのおかげで日常生活に戻れた豹馬のところまでを紹介しましたが、今回はその続き。このあたりは、事前の情報でも解禁になっていた部分なので問題ないとは思いますが、ネタバレが気になるかたはご注意ください。

 ここまで見ていただいたとおり、最初クロはひとりでした。いや、当然なんですが(笑)、でもタイトルメニューの画面には5人いましたよね? その子たちがついに出てきます。

分裂

はい、どーん!

 この子たちは、わかりやすく言うと他の世界線のクロです。最初にあったソフトクリームの選択によって、世界が5つに枝分かれしたと考えれば、わかりやすいかと思います。それぞれの世界に豹馬とクロがいますが、クロだけは世界線を移動できるようです。
クロ

行動も同じなので、最初はちょっと怖い…

 ただ、世界線を移動してきたクロには実は実体がなく、身体はもとの世界にあるようで、豹馬には声が聞こえなかったり、ものに触れられなかったり、いろんな制約があります。豹馬に聞こえるのは自分の世界のクロの声だけなので、他の世界のクロはスケッチブックに文字を書いてコミュニケーションする感じです。

 とはいえ、ゲームで読む分には、全部テキストウィンドウに表示されますから、ボイスが出るか出ないかの違いくらいで、あまり違和感はないです。今喋っているのはどの世界のクロだとか、別に気にしなくても大丈夫。ストーリー的にその部分になにか引っかけがあるわけではないので(笑)。

 じゃあどうして急に他の世界のクロが現れるようになったのかと言えば、クロが丁寧に説明してくれます。

扉

クロの目にはこういう扉が見えていて

扉

開けると吸いこまれるらしいです……こわっ

 この他、各世界での声の聞こえかたなども、丁寧に説明してくれます。相変わらず非常にややこしいんですが……ちょっと残念だったのは、ここまでたくさんの設定があって、じっくりと教えてもらっても、その点が案外ストーリーに生かされていなかったな、と感じたことでした。

 特にクロ同士の聞こえる、聞こえないなどは、本筋にはあんまり関係ないと思ったので、もう何度も書いていますがあんまり気にしなくて大丈夫です(笑)。とりあえず、豹馬には「自分の世界のクロの声しか聞こえない」「どのクロにも触れられない」これくらい理解していれば大丈夫かと。

さきむら
考察好きな人は、がっつり考えても楽しいよ
 こうして5人になったクロ(と、それぞれの世界の豹馬)とともに、自分の身体がおかしくなってしまった(生きものが見えない・声も聞こえない)原因を探りはじめる豹馬ですが――

その謎は、まだ核心ではない

 これ、咲村は本当にびっくりしたんですが、原因自体は結構あっさり見つかっちゃいます。しかも、検索で(笑)。

検索

なんかそういう扉があるらしい

検索

戻ってきた人がいるから噂があるんですよね?

 てっきり原因を探って解消する話だと思っていましたが、違ったようです。しかし、当然ながらこの扉は大きな意味を持っていて――おや、扉と言えばクロもなにか絵を描いていたような? そう、実はクロが透明人になったのも、同じ扉が原因でした。

 クロについては、この同じ検索の場面で、これまでどうやって生きてきたのかが明らかになります。詳しくは書きませんが、それを見ればこのゲームの方向性が推し量れるのではないかと……。一言で言うなら、つらいです。これは幼女がつらい目に遭うゲームです。なので、幼女好きのかたにすすめたいけどすすめられない、みたいな複雑な気持ちになります……。

 しかし、それが明らかになったことでふたりの絆はより強まったようで、協力して日々を過ごしていきます。しばらくは日常シーンが続くので、なるべくそこで気持ちをアゲておくのがいいかと(笑)。このゲーム、「主人公をつらいめに遭わせるにはどうしたらいいか考える選手権」でもあったのだろうかと思うほど、追いつめてくるので……。

 そうそう、日常シーンのなかにも、少しずつ不穏な空気は見えていて、そこはうまいなぁと感じました。

謎

謎の登場人物

謎

超展開を予感させる石版(笑)

謎

責められる豹馬の過去

謎

何度も繰り返される言葉

謎

視界に現れるモヤ

謎

ときおり混じるカタカナ

 こういうのがあるので、退屈になりがちな日常シーンですが、先が気になって読み進められました。ただ、本当にクロとの話オンリーのため、クロが気に入らなかった人はとてもきついかもしれません。逆に、好きなクロを見つけると楽しめると思います(笑)。

で、結局どんな話なの?

 ここまで読んでみても、結局どういう話なのかよくわからない人もいるかもしれません。まだ序盤の序盤しか紹介していないようなものなので。ただ、これ以上を書くと楽しみを奪いそうな感じがヒシヒシとするため、わざと控えめにしている部分はあります。

 とりあえず、ループものであることは事前情報でも書かれていたような気がするので、今回のタイトルは「くりかえすいのち」にしました。なぜ繰り返すのか? 普通なら「生きたい」とか「助けたい」とか、プラスの目的のためにそうなることが多い気がしますが、このゲームはそれだけではありません。

 その点が、本当に暗くて鬱々としたプレイ印象に繋がっている気がします(もちろん楽しい部分もありますけどね)。とにかく最後まで複雑な設定なので、それゆえにamphibianさんの監修が必要だったのだろうと、プレイしてみてよくわかった内容でした(笑)。本当にややこしい。でも、そのややこしさこそが面白さに繋がっていると思うので、シンプルにはできなかったんだろうなぁ。

 どうやってすすめていいのか、この日記を書いている段階でもよくわかっていませんが(笑)、暗い話が苦手じゃないテキストゲー好きにはぜひプレイしてみてほしいと思います。やってみて嫌悪感を抱いたとしても、それはそれでいろいろ言いたくなる価値はあるのではないかと思います。扉や石版については考察の余地がかなりありそうですし、考えるのが好きな人にも向いているゲームだと思います。

 あ、最後にひとつだけ。100万字を費やして語られる物語……と煽りにあった気がするんですが、せっかくそれだけ書いているのに、既読率表示がないのがもったいないなぁと、個人的には思いました。順番に見ようと思ってとうふ世界から始めた咲村ですが、他のを選ばなくともトロフィーは全部取れたので、結局他の世界を試していません。

 もし既読率表示があったら、躍起になって全部読んだのではないかと思いました(笑)。今の形だと、どこを読んでどこを読んでいないのかもわかりにくいですしね。せっかく字数を費やしたなら、それを生かしてほしかったなぁ。

 さて、次回はまた別のゲームを紹介したいと思います。お楽しみに!

今週のDQⅩコーナー

 魚の距離が80mないと釣り上げてあげない宇宙人が、焦らしながらアストルティアの風景を紹介しているコーナーです。今回2周目のラストですが、なんとも地味な場所になってしまいました(笑)。三門の関所です!

三門の関所

もはやほとんど訪れる人がいない場所……

三門の関所

ちょっとライティングされてる?

三門の関所

こっちは普通に暗い(笑)

 そういえば、1回目の関所と違って、ここは普通にルーラできるんですよね。というか、飛んでいくとなかに出るんだっけか。そういう違いを楽しむのも、なかなか面白いと思います。

さきむら
それではまた来週に!

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