#71 The Gardens Between「パズルでないたよ」編【ゲームで勉強したいんです。】

冗談でもなんでもなく、これが現在のパズルゲームの到達点だと思います。

 どうもこんにちは! ことあるごとにパズルゲーム好きをアピールしている咲村です。今回は「The Gardens Between」を紹介します。咲村はSwitch版でプレイしましたが、PS4版やSteam版などいろいろ出ているので、気になったかたはぜひチェックしてみてください。

今回はストーリーのオチのネタバレがあります……というか、公式のストーリーに書いてありますからね(笑)。終わりがわかっているからこそグッとくるのです。

見た目の印象よりずっと面白いギミック

 このゲームは結構前から気になっていてPVなどもチェックしていたのですが、実際にプレイしてみると想像していたよりもずっと面白い!と感じたので、その辺が伝わるように頑張って書きたいと思います。

 まずはいつもどおりタイトル画面をご覧ください。

タイトル画面

「はじめる」ことしかできないシンプルすぎるタイトル画面!(笑)

 実は、ここからすでに物語は始まっています。家が2軒並んでいて、どっちも窓から出入りしてそうな気配が窺えますよね。このゲームは仲良しの男女コンビが主人公で、男の子のほうが引っ越すことになり、ふたりで思い出を振り返る感じのストーリーです。つまり、ラストは男の子が引っ越します。オチが最初からわかっている、と書いたのはそのためです(笑)。
冒頭

始めると中央の秘密基地に

冒頭

画面が寄っていって

冒頭

謎の光が飛びこんでくる!

冒頭

このシーンからすでに、男の子のメガネがはずれるなど丁寧な描写が見えますね

 この光によって導かれ、ふたりは不思議なパズル空間に到着します。リアルに考えたらまあ、夢みたいなものなんでしょうね。そこは深く考えてはいけません(笑)。小さな島のようなところで目覚めるので、チュートリアルに従って移動します。
1面目

こういった島がたくさんある

1面目

スティックを右に倒すと

1面目

起き上がって動き出す

 このとき、スティックを右に倒しているあいだ移動するのは普通のゲームと同じなのですが、実はこの動作はキャラクターを動かしているものではなく、「時間」を動かしているものです。なので、落ちそうになっている物体があったとしても、スティックから手を放すとその場で静止します。ここがこのゲームのキモなんですね。

 ちょっと進むと、上から落ちてきた段ボールのせいで前に進むことができません。ここで今度はスティックを左に入れるように指示が出ます。

1面目

このままじゃ進めない

1面目

スティック左で時間が巻き戻る!

1面目

段ボールは海に落ちた

 スティックを左に入れると、時間を巻き戻すことができます。落ちてきた段ボールは上に戻るし、ふたりも後退します。ここで、時間を巻き戻したところで、また歩いてきたら同じ状況になるんじゃ?と気がついた人は、きっとこのパズルに向いているのでぜひプレイしてみてください(笑)。まさにそのとおりで、このゲームはたんに時間を巻き戻すだけでなく、それによってどう状況を変化させていくかが鍵になっています。冒頭でそれをわかりやすく体感させてくれるのが、この仕掛けなのですね。

 このゲームはそのあたりの誘導が実にうまくて、次にこのパズルの目的をさり気なく教えてくれます。

1面目

なにかあるよ?

1面目

女の子が持てるらしい

1面目

とりあえず持っていく

 この自然に手を繋いでいるところとか、キャラクターのモーションが本当にかわいらしく、それでいて各キャラの性格をしっかり表現しているところもすごくよかったです。

 で、この光の入ったランタンのようなものをてっぺんに持っていくと、今度は置くように指示が出ます。つまり、このそれがこのパズルの目的なのですね。

1面目

台座にふたりでセットすると

1面目

光が空にのぼり星座になる

 このとき映されるアイテムは、その面のなかにあったふたりの思い出の品のようです。面そのものがふたりの思い出の舞台になっているからこそ、テキストによる説明が一切なくとも、プレイヤーはふたりがどのように友情を育んでいったのかを体感させられるわけです。この仕組みは本当にすごいと思います。

 ちなみに、各面はそれぞれいくつかの群に分かれていて、ひとつの群の面をすべてクリアすると、正座になったアイテムを実際に使っているほのぼのシーンを観ることができます。

イベント

1~2面目をクリアするとこういった感じ

巧みなギミックの使いかたと配置

 ところで咲村、しばらく進んでから気づきました。

さきむら
今ならオプション画面を開けるのでは!?
 というわけで確認してみたところ、ちゃんとありました(笑)。
一時停止

これもシンプルですね

設定画面

これが設定画面

コントローラー

使うボタン少なっ

 さて、スッキリしたところで話に戻ります(笑)。このゲーム、登場するギミックの数はそう多くはないのですが、その使いかたが本当に巧みで、毎回なにかしら違う方法を提示してくるのがすごいんですよ。今回はギミックをいくつか紹介しますね。
2面目
 このシーンをよく見てください。女の子が持っているカンテラには光が入っておらず、これからふたりが行こうとしている先に道がありません。ここに道をつくるためには、光の入ったカンテラが必要です。なので、どこかで光を手に入れる必要があるのですが、ここに至るまでの道中にそれがなかったからこそ、現在カラなんですね。

 そこで、指示に従って男の子が仕掛けを動かすと――

2面目

背後の花に光が!

2面目

時間を戻して光をもらい

2面目

無事通過!

 こんな感じで、女の子と男の子でそれぞれ動かせるギミックが違い、またふたりが動かしたギミックについては基本的に時間操作そのものには影響しないため、うまく使いこなして光をてっぺんまで持っていく――といった具合です。

 先に進むと、近づいただけでランタンの光を吸い取ってしまう花が出てきたり、特定の物体の時間だけを操作できるポール(?)が出てきたり、ランタンをセットするとあっちこっちに運んでくれるかわいいメカが出てきたりして、プレイヤーを飽きさせません。

 また、面そのものも大変凝っていて、誰でも子どもの頃に触れたことがあるようなものがたくさん登場するので、それを見るだけでも楽しいです。

面

よくプロモーションに使われる面(笑)

面

別々に進むシーンもあります

 見ていて気づいた人がいるかもしれませんが、それぞれの面は非常にコンパクトにまとまっており、後半に行くに従って増長したりはしません。最終面だけはちょっと長いですが、それは面が繋がっているからであって、長い距離を行ったり来たりしてギミックを動かすようなことはまったくないのです。

 ここで、咲村が冒頭に「現在のパズルゲームの到達点」と書いたわけを説明したいと思います。以前の記事「#66 The Bridge「りそうのパズル」」をご覧になったかたはお気づきだと思いますが、このゲームにもタイムカウントがありません。それどころか、ゲームオーバーの概念がありません(笑)。本当に気持ちよくパズルを解いてもらうことだけを考えてつくられたゲームだと思います。

 パズルゲームって基本的に面の多さをアピールする傾向にあり、後半にいくに従い面が長く、ギミックの量が増え、単純にクリアまでの手数が増えるゲームが多いです。100手先まで読んでようやくクリアとか、普通にあります。囲碁かなにかですか?(笑) なので、パズルゲーム好きを公言している咲村ですが、最後までクリアしたパズルゲームはそう多くはないのです。考える楽しさよりも、どうしても面倒くささのほうが勝ってしまって。

 その点このゲームは、必要以上にクリアまでの手順を多くしないことに気を配っている感じがしました。また、面が長くなったとしても、きちんとチェックポイント的なギミックが配置してあり、後ろに戻ることができない=この先のギミックは後ろに戻る必要がないものだよと教えてくれます。面を長くするのではなく、ギミックの新しい使いかたを提示することで難度を調整しているのが、パズルゲームとして本当に素晴らしいところだと思います。(このゲームを「ゴーストトリックみたい」と書いているかたを見かけましたが、内容は全然違いますが解き味は確かに似ていると思いました)

 ただ、そういうつくりかたをしている弊害として、普通のパズルゲームと比べると面の数が少ないです。また、他のインディーゲーと比べるとちょっと(ボリュームのわりに)値段も高いかな? その点がやっぱり引っかかる人が多いみたいですが、咲村的にはどちらも許容範囲内でした。セールで買いましたしね!(笑) タイトルどおり、最後に男の子が引っ越すことはわかっていたのに、そのシーンを見たら泣いてしまいましたしね……。そこに至る道程がすごく利いていました。

やりこみ要素はないけれど

 前述のとおり、タイムカウントがないので、タイムアタックなどのやりこみ要素は特にありません。が、クリア後に不思議なものが登場しました。

タイトル画面

「はじめる」以外の選択肢が出たよ

モード

ふたつのモードが解禁!

 なんとなく設定を開いたら、「ビッグヘア・モード」と「スピードラン・モード」というのがあったんです。スピードはもしかしてタイムアタックなのかな?と予想しましたが、ビッグヘアはまったく想像がつきません(笑)。なにかのスラングなのか?とネット検索してもまったくヒットせず…。忙しい時期にプレイしたためしばらく寝かせておいて、先日やっと試してみたのですが――
さきむら
本当にビッグヘアだったよね…
ビッグヘア・モード

頭が

ビッグヘア・モード

でかいよ!?(笑)

 もしかしてこれ、イベントシーンにも反映されるのか?と半信半疑でやってみたら、本当にされていました(笑)。
イベント

微笑ましさがよりアップしましたね(笑)

 この状態で最後までクリアしたら、なにか変化はあるのかな? ギミックの解き方を忘れた頃にまたプレイしてみたいです。ちなみにスピードラン・モードのほうは、特定のボタンを押しっぱなしで時間操作のスピードをアップできる素晴らしい機能でした。2周目には最適ですね!

 このゲームは普段パズルゲームをあまりやらない人でも楽しめると思いますので、興味がありましたらぜひ遊んでみてください。ノスタルジーって万国共通なんだな、と改めて理解できる良作でもありますよ(笑)。

 さて、次回はまた別のゲームを紹介します。お楽しみに!

今週のDQⅩコーナー

 いつものことですが、今週もネタがないため(笑)サブの思い出アルバムから昔の写真を引っ張ってきました。

巨人

自分が見えない……(笑)

 これはどこかなぁ。普通は写真に撮影場所が書いてあるのですが、「???」になっているものも多くて。あと、倒した瞬間に自動撮影されるものなので、よけいに記憶がなかったりします(笑)。それにしても敵がでかい&自分小さいですね。
スクショ

自分がいない……?

 こっちのボスも場所不明になってました。ただ、これは自分が全然映っていないので、カメラ機能で撮影したかもしれません。味方も全然見えないですしね。2~3年も経つと完全に忘れますね!

 これが更新される頃にはもうアプデが終わっているはずなので、来週はおそらくネタがあるかと思います(笑)。

さきむら
それではまた来週に!

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