#92 螢幕判官 Behind The Screen「にゅーすのうらがわ」編【ゲームで勉強したいんです。】

フェイクニュースの残酷さを実感できるアドベンチャーゲームです。

 どうもこんにちは! たまに紹介できないようなゲームも踏んでしまう咲村です(笑)。今回は「螢幕判官 Behind The Screen」を紹介します。絵柄からもう超個性的!というわけで期待してプレイしましたが、期待以上に面白いゲームでした。咲村はSwitch版をプレイしましたが、このゲームも様々な媒体で遊ぶことができます。

ストーリーのオチなどのネタバレはありませんが、スクリーンショット自体にネタバレ要素が含まれる場合もありますのでご注意ください。

とある人物の人生を、幼少期から振り返る

 ……あれ? この見出しだけ見ると、まるで「おじいちゃんの記憶を巡る旅」みたいですね(笑)。※もちろん内容はまったく違います。

 では早速タイトル画面から……の前に、ちょっとした映像があったのでそれを紹介。

OP

突然の実写ニュース!

OP

しかも低画質!!(笑)

 最初に殺人事件のニュースが流れるわけですが、このゲームはその報道と実際の真実にどれほどの乖離があったのかを検証するような内容になっています。なかなかに珍しい題材ですよね。
タイトル画面

そしてタイトル画面。「Behind The Screen」は「舞台裏」という意味らしいです

設定項目

設定できるのは、言語と音量だけ。簡単な操作ということか…

 ゲームを始めると、再び先ほどのアナウンサーが登場。ニュースの続きを読みあげます。このニュースはひとつのエピソードが終わるたびに挿入され、事件がどのように報道されていったのかをわかりやすく教えてくれます。
ニュース

ニュースの内容と

ニュース

次のエピソードが

ニュース

連動している

 この「父親」が殺された人物なのですが、彼は主人公を幼少期から幼稚園に通わせていた――と紹介されたあとに、その幼稚園の頃の彼の様子が描かれる、といった感じです。
さきむら
ニュースではこう言ってるけど、実際はどうだったの?
 この形式はかなりわかりやすくて面白いと思います。最初にニュースを全部紹介してしまうと忘れちゃいますが(笑)、ピンポイントで語ってもらえると比較しやすいですからね! 惜しむらくは、ニュースのときの字幕表示があまりにも見づらいことです。文字が必要以上に大きく、少しずつしか表示されないのがマイナスポイントですね。あと、シーンによってはかなりセリフと字幕がずれている部分もありました。

 で、初っぱなから文字の表示方法に不満を持ったところで、最初のシーンです。

冒頭

こっちは字がちぃせぇぇえええ!!!

 なんでこんなに極端なんですか……Switchで見てこの小ささは本当にヤバいと思います。このゲーム、スマホでも遊べるみたいなんですけど、そっちは一体どうなってるんだろうと心配になってしまいました(笑)。まあ読めないほどではないのでいいんですけど……せっかくローカライズするなら表示はなるべく読みやすいようにしてほしいですね。
冒頭

状況をナレーションで説明

冒頭

いろんなものの情報が見られる

 幼稚園での昼寝中、暑さでうまく眠れない主人公・裕明は、お母さんが置いていった手紙を読んでみます。「しばらく家には帰れない」と書いてありますが、裕明にはその理由がわかりません。そこで親友の強強に尋ねます。すると――
冒頭

そんなこと子どもに言っていいの?(笑)

冒頭

園児の残酷さがよく出ている…

 よくある話ではあるけれど、この歳で遭遇するのはきついですよね……。しかも先のニュースでは、父親は裕明を幼稚園に入れてちゃんと世話をしていた、とは言っても、幼稚園の先生と不倫していた話までしませんでした。あたりまえですが(笑)。幼稚園に通わせていたのはいいとして、それが自分の不倫のためだったとしたらどうでしょう? 話が全然違ってきますよね。

 このゲームは、ストーリー的にはそういった部分を楽しむもので、ここまでの説明を見て面白そうと思った人なら最後まで楽しめると思います。が、個人的にはそのストーリー部分よりも、ゲーム全体のデザインがとても面白いなと感じました。

さきむら
簡単に言うと、やりたい放題なんだよ!
 いや、マジで(笑)。演出も凝っていて素晴らしいし、このゲームに関してはやりたいこととゲームデザインが見事にマッチしてるなと思いましたね。(それだけに、文字表示関連がちゃんとしてないのが本当に惜しいです…)

 それでは次はその「やりたい放題」な部分を見ていきましょう。

あの手この手でプレイヤーを楽しませてくれる

 このゲームのジャンル、説明がちょっと難しいのですが、誤解を恐れずに言えば「ストーリーのあるミニゲーム集」なのかもしれません。ただしゲームの内容を自分で選択はできず、ストーリーに沿っていろんなゲームが登場する感じです。序盤の例を見てみますと――

冒頭

裕明は幼稚園から出ようとするが

冒頭

寝てる子が邪魔で通れないので動かす

 この場面では、寝ている子どもたちが裕明の移動を妨げているので、Aボタンで布団ごと移動させて道をつくるパズルを解きます。こんな感じで、挑むものによって操作方法が違うので、その都度教えてくれるのが親切です。
説明

ここを持って…

説明

ずるずる引っ張る!

 この布団を移動させるパズルは何度か出てきますが、毎回ちょっと工夫があるのもいいところですね。たんに繰り返し同じことをやらせるのでは、やっぱり物足りないですから。他にもとにかくいろんなミニゲーム的なものが登場しますが、反射神経が必要なもの、目押しができないとちょっときついものなどがあります。
ミニゲーム

ステルスアクション的なやつ

ミニゲーム

左右に障害物をよけるやつ

ミニゲーム

こんな戦闘シーンも

ミニゲーム

戦闘のアレンジ版的な

ミニゲーム

拳のぶつけ合いも(笑)

ミニゲーム

こうなることも…

 死にゲーというほどではないですが、1回目は勝手がわからずゲームオーバーになることも多いかもしれません。しかしこのゲーム、すぐにリトライさせてくれるので何回も挑戦したくなるんですよね。鈍くさい咲村も、繰り返しやったらクリアできるのでは!?と希望が持てるくらいのちょうどいい難易度でした(笑)。
さきむら
音ゲー好きだから目押しならなんとかなるのだ(`・ω・´)
 ちなみに、裕明がなぜいろんな格好をしているのかは、ぜひプレイして確かめてほしい部分です。演出へのこだわりが随所に感じられると同時に、夢なのか現実なのかも曖昧にさせるような見事な手法だと思います。プレイしてみると、このグラフィックでこれをやるから意味があるんだなぁとわかるんじゃないかと。

細かな配慮が行き届いた名作! だけど…

 このゲーム、もうひとつぜひ褒めておきたいポイントがありまして(笑)。人によっては「アドベンチャーゲームならそんなのあたりまえだろ」と思うかもしれませんが、案外その部分をゲーム性の一部と考えて隠しているケースもあるので、このゲームの親切さはありがたいなと感じました。なにかというと、調べられるオブジェクトをはっきり表示してくれているところです。

探索

ポイントに近づくと調べられるアイコンが出る

探索

移動できる場所にも出てますね

 これ、ある程度近づくと出てくれるので、全部の背景を総当たりでチェックする手間がありません。本当に些細なポイントかもしれませんが、個人的には地味に嬉しかったのでした。この方式だとアイテム探しとかできないんじゃ?と思われる方も安心してください、ちゃんとやりこみ要素としてアイテム探しがあります(笑)。マップの広さを利用しているので、このシステムでも探そうと思わないと入手できないものもあるのです。
説明

アイテムの入手でメモ帳の内容が増えていく

 とまあ全体的によくできた、コンパクトにまとまった良ゲーなのですが――
さきむら
え? ここで終わり??
 最後に抱いた感想はこれでした(笑)。なんかこう、尻切れトンボ感がしてしまったんですよね。さあ次はどうなる!?と思ったところでそのまま終わるみたいな……そのせいか、非常に後味の悪さが残ってしまって。ストーリーの内容自体は重く哀しいもので、でも合間のミニゲームの楽しさがなんとなくその重さを中和してくれていて。特徴あるキャラデザインと相まって不思議なプレイ感だったのが、最後にちょっと萎んでしまった気がしたのが残念でした。
さきむら
宇宙人が無責任に希望を言うと、やり返して終わりたかったなぁって…(笑)
 でもまあ、テーマ的に無理だったのかもしれませんね。そもそもタイトルの正確な意味もわからないので(大問題)、勝手に裁判的なものを想像していたけどちょっと違うのかな?

 ともあれ、ストーリーは間違いなく胸くそ系であるものの(ここはオブラートに包みません・笑)、ミニゲームや演出が楽しいので、ぜひいろんな人にプレイしてほしいと感じるゲームでした。昨今、ニュースがネット頼みになって、嘘か本当かわからないようなネタもたくさんあふれている時代ですから、このゲームに内包された皮肉が多くの人に刺さるんじゃないでしょうか。

スクショ

インタビューもあります

スクショ

哀しみしかない…

スクショ

あ、こいつがさっきの実写です(笑)

スクショ

よく見ると顔が……((((;゚Д゚)))

 さて、次回はまた別のゲームを紹介したいと思います。お楽しみに!

さきむら
それではまた来週に~

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